浦崎庄平の経営者名言

様々な経営者の名言を公開していきます。

「現在に生きろ」を仕事の鉄則に成功をつかむ

浦崎庄平が経営者の名言を紹介します。
「現在に生きろ」という経営者の名言を述べたのは、大手旅行会社JTB相談役である佐々木隆氏です。
仕事では振り返りと共に計画や予算が大切になってきますので、まだ来ていない日のことを心配したり、逆に過去のことを考えて後悔しすぎる帰来があります。

それでも佐々木氏は、今日一日に集中すること、目の前の仕事に懸命に取り組むこと、置かれている環境や今まで得てきた知識を最大限に生かした人が成功すると断言しています。
そのように言い切るのには、佐々木氏が歩んできた会社人生の出来事が関係していると言えるでしょう。佐々木氏は東京大学理学部で地理学を専攻していて、大学院に進んで研究者の道を目指すこともできた人でした。

ですが、閉ざされた研究の道よりも世の中に出てみたいとの意欲から、JTBの前身である日本交通公社に入社した先輩の勧誘もあり、入社を決めます。
入社後に配属されたのは、団体旅行の営業の現場で、出社後の掃除から外回りと新入社員には厳しい世界でした。

修学旅行の担当だったこともあり、飛び込みで学校に営業に行きますが、職員室に入るたびに嫌な顔をされるのは相当心が折れる出来事だったに違いありません。
そのような仕事の厳しさに触れながらも、読書によって心を整え難局を乗り切ります。

さらに30歳になった時に華やかな営業から裏方である経理部へ異動になります。
通常であれば、会社が嫌になってしまうような配属ですが、今まで未知の領域だった簿記や会計をとことん勉強し、算出された数字の意味をつかむように腐心します。
そのような日々の努力は、経営危機に陥った会社で立て直すための重要な局面で社長に就任を依頼されたことで評価されていることがわかります。

特に営業と経営に必要な数値の両方を理解できる人材はいませんでしたので、経営トップとして冷静な判断を下したり、厳しい局面を乗り切るために、今まで得てきた経験と知識は役に立ってきたと言っても過言ではありません。
そしてこれらの圧倒的な経験と膨大な知識は、日々やってくる今日と言う一日を最大限やりきることから得られたものです。

さらに佐々木氏は、「腑に落ちた知識は、絶対に自分を裏切らない」と言う名言も残しています。
特に若い世代は雑用や下積みなど、重要性が理解できない仕事も多く与えられるものですが、仕事への理解を深めていくことの大切さを説いています。